こんにちは。rumaです!
今回は、トレードにおいて
「手法と同じくらい大切」な環境認識に
ついて話していきます。
トレードには手順があり、
①環境認識(今回のメイン)
②エントリー(手法)
③決済(利確、損切)
の順番で分析、行動していきます。
初心者さんからすると、
手法だけで良いのでは?
と、思ってしまいがちですが、
意外とどれも重要です。
しかし、重要と言われても
ほとんどの方は「なぜ?」で止まってしまうと
思いますので、
まず最初に、
環境認識と手法の重要性について
話していこうと思います。
環境認識と手法の重要性
まず、エントリー(手法)についてですが、
エントリーとは文字通り

を、考える分析です。
主にミクロ(小さな値動き)を
焦点にした考え方ですね。
このミクロが
手法と言えるくらいパターン化できれば、
エントリーにおいて一番厄介である
「感情」を入れる隙間を減らすことができます。
自分が取りやすいミクロ相場をパターン化し、
エントリーまで
スムーズに執行できるようにするのが目的です。
逆に、環境認識とは、

を知るための分析です。
わかりやすく図にすると

現在の相場から、
「どの方向へ進みそうか」を予測するのが
環境認識であり
その予測したトレンドで
「パターン」が発生した場合に
ポジションを保有するのがエントリーです。
意外と「手法」を
初心者トレーダーさんは重要視しがちですが、
環境認識で間違えてしまうと、
その後の手法でも負けてしまうので、
環境認識の方が若干大事かもしれません。

どちらも重要であることに
変わりはありませんけどね。
今回はそんな重要である
「環境認識のやり方」
を、無料で紹介していきます!
※ベースはXで公開した環境認識ですので、
リアルタイムではありません。
↑こちらで話した内容をより細かく、4枚の画像では伝えきれなかった部分をしっかりと話していきます。
そして、最後に
今後のドル円の動き予想を話しているので、
良ければ最後までご覧ください。
環境認識の手順
環境認識で一番重要なことを、
はじめにお伝えします。
それが、


です。
トレードは極端な話、
トレンドを間違えなければ
大負けすることはありません。
皆さんが負けるときも、
大体がトレンドの誤認であることが
多いと思います。
ですので、
できる限り正確にトレンドを分析するために
環境認識が必要となってくるのです。
皆さんにはまず、
環境認識を学ぶ上で覚えておいてほしいことを
2つ紹介いたします。
1つ目が


と、いうことです。
これは株、BTC、GOLDなんでもです。
※ただし、ローソク足とラインのみを使う場合。他のインジケーターを使う場合は言い切れません。
相場の原理原則は不変です。
特に、大衆心理など「人」に焦点を当てる
環境認識は、相場である以上
どんな場面でも使えるはずです。
結局、自動売買などが増えたとはいえ
売買するのは人ですからね。
逆に、FXの手法は
株などの他のチャートでは使えないことが
結構あります。
なので、手法も大事ですが、
環境認識の技術レベルを上げると
汎用性がいっきに広がるのでおすすめです。
ちなみに、私は環境認識が一番好きで
練習していましたね。
もちろん
今回も大衆心理を交えて説明していきます。
そして、2つ目が


です。
これは「おそらく」という言葉を
付け足させてください笑
保証はできないので…
ただ、環境認識は
基本的に誰でも上手くなると思います。
例えば、皆さんもこんな現象ありませんか?
- 相場の方向は合っていたのに、
損切りしたところをミスってしまった。 - なんか上がりそうと思ったら、
ほんとに上がった。
(エントリーはしてないけど)
こんな感じで、
初心者の頃と比べると
予想が当たりやすくなってると
実感することがあると思います。
これが


です。
適当に相場を見ていても、
意外と環境認識は上達します。
そこから、毎日「環境認識の練習」をすれば
さらに上手くなります。
なんで簡単に上手くなれるかというと、
環境認識の時点では
「感情」がほぼ発生しないからです。
トレードで難しいのは感情の発生であり、
そのシーンは主に
エントリー前後であることが多いです。
相場を予測するだけであれば、
感情的になるシーンがほとんどありません。
ゆえに、意外と冷静に判断し、
相場を理解していくのです。
例えるなら、
車の教習の学科試験みたいなものです。
勉強すれば勉強するだけ
学科テストの点は上がりますよね。
一方実習では
勉強するだけで運転は上手くなりません。
しかし、知識(環境認識)があればスムーズに
運転(エントリー)しやすくなります。
環境認識とエントリーの関係性は
運転と似たようなものですね。
たぶん笑



ちなrumaはペーパードライバー
しかし、多くの人は
環境認識を学ばずに
手法だけで情報を得ようとするので、
環境認識が上手くなる前に自滅していきます。
特に、環境認識の手順を踏んでない人は、
「相場を見る⇒すぐエントリー」
と、思考が早くなりなりがちです。
思考が早くなることで
ミスや感情が発生しやすく、
負けやすくなるのです。
なので、
「相場を見る⇒環境認識⇒エントリー」
という手順を踏むこと
が、焦らないためにもおすすめです。
では、環境認識の重要性を理解したと思いますが、
手法と環境認識の違いは何なのでしょうか?
それは、時間軸の違いです。
環境認識をするにあたって、
重要になってくるワードが


です。
※通称MTF分析と言います。
この分析方法は、
複数の時間軸を使用して相場分析する方法で、
多くのトレーダーが愛用している分析方法です。
このMTF分析を使用することで、
中長期のトレンドをより正確に分析できます。
逆に、手法は単一足しか見ないことが多いです。
※例えば、15分足でのみで使う手法など
MTF分析はパターン化できず、
単一足だけだと、
トレンドを正確に把握できません。
つまり、お互いの欠点を補うために
必要なのです。
以上が、環境認識と手法の関係性でした。
改めて、今回は環境認識として
ドル円の「月足⇒週足⇒日足⇒4時間足」
の、順番でMTF分析していきます。
できる限りわかりやすく説明していきますので、
良ければ継続して読んでください。
月足の環境認識
環境認識をするにあたって、
私が重要視しているのは
「ローソク足、ライン」
です。
理由は簡単で、


です。
私をよく見てくれている人は
わかると思いますが、
ローソク足もラインも
一番トレーダーに使われている
インジケーターなので、
大衆の思考やポジションが反映されやすい
と、いえます。
この言葉だけでは
わかりにくいと思いますので、
ローソク足とラインで
実際に環境認識していきますね。
まずは「ドル円月足」を見てみましょう。


ドル円月足を大雑把に見るとこんな感じです。
(2024/09/30時点)
2021年頃から続く、
長い上昇トレンドが
ずっと継続している形ですね。
この月足では4つの気になる点があります。
ローソク足とラインで、2つずつです。
皆さんも、ぜひ一度考えてからお進みください。
①ドル円のサイクル
環境認識をするときに意識してほしいワードは


ということです。



今回の記事で何回か出てきます。
例えば、こちらは同じくドル円月足ですが、


ピンク枠で囲ったローソク足を見てください。
賢い方は気づいたと思いますが、
下落の方が強いことがわかります。
わからない方は、
一番左のピンク枠内を見てもらうと
わかると思いますが、


このように、同じ値幅でも
1か月下落の方が早く到達していることから、
下落圧力の方が強いことがわかります。


と、いうことになるので、
大衆はドル円を
さっさと売りたい
と、考えていることが、
この5本のローソク足でわかると思います。
しかし本来であれば、
売りの需要が大きい場合、
その後も売りが継続しやすいといえます。
月足ほどの長期足であれば、
強い下落が発生すると
連鎖的に大衆が売り目線になり、
継続して売られることが多いからです。


しかし、この環境のドル円では
継続して落ちる気配がありません。
ちなみに、
もう一度高値に到達したときも
同じ現象が起きました。


これが「歴史」です。
つまり、


と、いうことがわかります。
ちなみに、
1つ先を行って「週足」を確認してみても


ずっと同じ現象です。
これだけ何度も出現していれば、
上がる規則性と言ってもいいくらいの状態です。
この変な動きの正体は、
いわゆる通貨の癖というものになります。
通貨ペアはドル円だけでなく、
ポンド円やユーロドル、ゴールドなど
色々な通貨(商品)があると思いますが、
大なり小なり個性や癖があります。
例えば、ゴールドであれば、「押し目を待たずに上がり続けることが結構ある」などですね。
そんな感じで、
それぞれ独特の癖があるので、
そこも環境認識で考慮してあげる必要が
あります。
本来のセオリー(手法)でしか
トレードしない人は、
このように
変わった環境になると勝てなくなります。
ゆえに、手法だけではダメなのです。
その通貨ペア独特の癖が、ドル円では


なわけですね。
つまり、
今後も同じ展開を見せてくる可能性があります。
「歴史は繰り返す」ですので。
結論として、現在のドル円は
そんなに深く下落が進行しない可能性が高い
と考えることができます。


一応、最高値から大陰線が発生しているので
強い下落と言えますが、
赤線のような展開は
現在のドル円からしたら考えにくいわけですね。
これが上昇する根拠の1つ目です。
②ローソク足パターン
ローソク足パターンとは、
発生するローソク足の形や、
組み合わせを見て
その後の相場を予想するというものです。
そんなローソク足パターンを見るときに
考えるべきことは、「相場の強弱」です。
そもそも勘違いしている人が多いのですが、
ローソク足パターンが発生するから
相場が動くのではなく、


ので、それに付いて行くイメージになります。
ローソク足パターン””だけ””を
見ている人は三流ですね。
今回も、その予想しやすいパターンというものが
存在していました。
画像をご確認ください。


先ほど、上昇と下落では
同じ値幅でも下落の方が強いと話しました。
しかし、もう1つここには
わかりやすい相場の強弱が発生しています。
それが、同じく3本の陰線です。
改めてみてみると、この陰線3本は、
だんだんと実体が小さくなっている
ことがわかりますよね。


- 最初は大陰線
- 次は中くらいの陰線
- 最後は小さい陰線
と、なっています。
つまり、強い下落でありながら、
下落の中で
売りの需要はだんだんと減っている
ことがわかります。
そして、3本目の売り需要が
かなり減った小さい陰線で
上昇に転換していることがわかります。
これがローソク足パターンです。
ローソク足で「売り需要の変化」を
見てあげることで、
その後、相場がどのように動くか
予想しやすくなります。
この知識を入れた状態で、
直近の相場を見てみましょう。





同じ動きじゃね?
そう思えた人は環境認識の才能があります。
と、いうのも
正確には違う形のローソク足ですが、
考え方は同じです。
我々はローソク足パターンを見るのではなく、
その奥の


わけですからね。
そう考えると、
今回もどんどん陰線が小さくなっている現象が
同じですよね。
それだけ、
売りの需要が減っていることがわかります。
そして、もう1つ見てほしいのが下髭です。


先ほどとは違って、
長めの下髭が発生しています。
これは何を意味するかというと、
買いの需要も変化していることがわかります。


先ほどでは、陰線の大きさのみで、
髭にはそこまで大きな変化はありませんでした。
その結果、
売りの需要しか変化を読み取ることが
できなかったわけですが、


直近の相場は、
長めの下髭が生えていることで、
買いの需要も強くなっていることがわかります。
買いの需要が強くなっているイメージは
こんな感じです。


このように、
戻す力が強いからこそ下髭が発生しているので、
陰線が小さくなるパターン
⇒売りの需要が減っている。
陰線に下髭が生えるパターン
⇒買いの需要が増えている。
というパターンであると
判断することができます。
ここから導き出される答えは、


ということです。
このように、
ローソク足パターンにとらわれるのではなく、
その奥の売り買い需要を見てあげると
環境認識の精度も上がってくると思います。
ローソク足根拠まとめ
結論として、
ローソク足だけを見た感じでは、
上昇していきそうに見えます。
しかし、これだけでは
どこで反発するのか?
どこまで下落は進行しそうか?
がわかりません。
月足ですので、↓こうなる場合もありますよね。


まだ、環境認識としては不十分なのです。
そんな時に重宝するのがラインです。
ラインによって、
どこで反発するのが合理的かを
判断することができます。
ここでも重要なワードは
「歴史は繰り返す」ですね。
③ラインの環境認識(トレンド)
ラインは主に、
- どこで反転しそうか
- どこまでトレンドが推移しそうか
を、見るために使います。


ちなみに、皆さんならどこにラインを引きますか?
少し考えてみてください。



考えましたか?
考えましたね?
基本的には、ラインは
水平線とトレンドラインに分かれます。
主に水平線で重要価格帯を確認し、
トレンドラインで
トレンドを可視化させていきます。
まずトレンドラインから引いていきましょう。
見てみると


ピンク矢印で3回以上反発している、
ピンクトレンドラインが
形成されていることがわかります。
つまり、現時点では
このトレンドラインに沿って
相場は推移(上昇)しているわけです。
そのため、基礎的な話になりますが、
現在もピンクトレンドラインに
到達しているので、
このラインで反発する可能性がある
と、考えることができます。
ただ、あくまでトレンドラインは
参考程度のものですので、
ほかの根拠も考えます。
基本的に、トレンドライン1本のみで
逆張りを選択することはほぼありません。
ということで水平線も見ていきましょう!
④ラインの環境認識(水平線)
水平線はトレンドラインよりも重要なので
しっかり分析します。
せっかくの月足なので、
もう少しドル円相場の全体像を見てみましょう。


50年分くらいのローソク足が見れるとこまで
拡大してみました。
その結果、
現在は34年ぶりに到達した価格帯で
反発されたことがわかります。
水平線を引く場所として、
「強いインパクト」があった価格に引くのが
おすすめと
Xや、ライン理論1お伝えしていたと思います。


※ライン理論1は最後に置いておきます。
この水色水平線は、1990年に反発されてから
約5年くらいは下落が続いたため、
十分にインパクトのある価格帯と
言えるでしょう。
そんな水平線で
2024年現在に反発されたことで、
一旦の上昇が難しいことがわかります。
特に、この水平線を超えると


次の抵抗帯が
178円ラインにしか存在しないため、
水色水平線自体が最後の砦として
かなり重要ラインであることがわかります。
逆に、水色ラインを超えた場合は
すんなり黄色ライン付近まで
到達する可能性が高いです。
つまり、水色ラインを抜けるための準備として、
下落調整を行う可能性があるのです。
ついでに、
先ほどのピンクトレンドライン付近の水平線も
確認してきましょう。


水色水平線は
重要価格帯であることがわかりましたが、
もう少し短期で話すと、
黄色水平線も同じく重要な価格帯です。
なぜなら、ダウ理論的に


だからですね。


画像を見てもらうとわかる通り、
高値を更新しつつ、安値を切り上げることを
ダウ理論的には「トレンド継続」と言います。
つまり、


安値を切り上げず、
黄色ラインを下抜けた時点で
「一旦のトレンド終了」
と、なることがわかりますよね。
なので、月足であることも起因し、
このラインが大衆の売りと買いを決める
重要な基準線となるのです。
ここで反発されれば買われますし、
抜ければ売られるラインとなります。
そして、賢い方は気づいたと思いますが、


この水平線とトレンドライン、
実は◯の場所で交差しているんですよね。
交差しているということは、
- トレンドラインで相場を見ている人
- 水平線で相場を見ている人
この両方が、
〇の場所を注視していることになります。
それはつまり、
多くの人が意識することになるので、
「買われやすい」と言えます。
特に、ここでローソク足パターンなんかが
発生すれば買いやすいですよね~。



あれ?
そんな話を月足の根拠で話しましたよね?
という、変なノリは置いておいて
最初に話したローソク足パターンを
見ていきましょう。


先ほどお伝えした通り、
この陰線3本は下落していく段階で


と、言いましたよね。
そして、下髭が長いことから
買いの需要も増えているともお伝えしました。
ではそんなパターンを形成している中で


このように、
ラインによって注視している人が増えると
どうなるでしょうか?
おそらく、””さらに””買いたい人が多くなると
思います。
特に、


この青枠だけ見てみると、
「月足のピンバーが発生している」
と、考える人も多少はいると思いますからね。
ゆえに、現状の月足からは環境認識として


と、判断できます。
ここで根拠をまとめます。
月足根拠まとめ






以上の根拠により、現状から相場は上昇する可能性が高いと判断することができます。





面白いですよね!
月足だけでも、
これくらい情報を引き出すことができます。
ちなみに、文章だと長いですが、
実際に月足環境認識する場合の思考時間は
およそ2分です。
10年の慣れもありますが、
2分でここまで情報を引き出せれば、
立派なローソク足トレーダーだと思います。
もうすでに、
かなり根拠を詳しく書いていますが、
まだ月足ですからね笑
週足、日足、4時間足が残っています。
ただ、
大まかな相場の予測は月足で終わったので、
ここからはペースアップして
根拠を煮詰めていきます。
絶対に読み飛ばさないでくださいね笑
週足の環境認識
週足の相場はこんな感じです。


※わざと月足で見たラインは残しています。
週足だけでなく、
下位足を見るときに意識していることは


です。
月足との根拠に矛盾が生じなければ、
週足の時間軸を見ている人も
月足勢と同じ考えである
ことがわかるので、今回であれば、
より反転の確率が上がります。
逆に、月足は上がりそうなのに、
週足では下がりそうな規則性が発生したら
一気に話は変わってきます。
それを意識しながら週足も見てきましょう。
週足で見るべき点は主にココ(赤枠)です。


この赤枠内を見てもらうと、
週足でも下落が弱くなっていることが
わかりますよね。
赤枠前に急落が発生していますが、


水色枠のピンバーを起点に、
その後の進行が「じわじわ下げ」に
なっていることがわかります。
ここの大衆の心理をくみ取るためのキーは、
この「ピンバー」にあると思っています。
ドル円は2021年から上げ調子であり、
大きな調整をせずに、
1990年の価格帯に到達しました。


大衆的には、こんな重要な価格帯を
一回では突破できないと考えると思います。
(私もそう思います。)
実際に、160円という節目でもあったため、
大きく下落し3か月で19円落ちることに
なっています。
しかし、19円落ちたところで急に止まり
「綺麗な下髭ピンバー」を発生させたことで、
大衆は
「ここで下髭ピンバー⁉」
と、なったと思います。


なぜなら、2021年からの上昇で
ドル円は57円程度上げたのにも関わらず、
今回重要な節目(水色水平線)での
反発で、


押し安値である黄色ラインすら届かずに、
大きな買いが入ったわけです。
160円という、
ニュースにもなるような価格帯に到達し、
「ここで下げずにいつ下げるの?」
というタイミングでありながら、
そこまで下がらなかったため、
大衆は困惑し
「今後も意外と下がらないのでは?」
と考え始めます。
それを顕著に表した相場が


この細かい上下相場なのです。
もし迷いなく、
大衆が売りを選択できるのであれば、
こんな足発生せずに下落し続けていた
と、思います。
しかし、週足で
綺麗なピンバーが発生したことにより、
疑念から売りの需要が減ったので、
迷いながらの下落となったのです。
しかも、よく見ると
週足にも「歴史」がありました。


この青枠同士を見比べてみると、同じ流れを感じませんか?
左の青枠を少しアップにしてみてみますが、


ピンバーを起点に、上下に髭が生え、
売りが停滞しつつあることがわかります。
最初が急落ではないので、
売りの需要が下がっているとは言えませんが、
あきらかに
上下に髭が発生→ローソク足の実体が小さくなる→転換
という、ピンバー発生から
疑念の迷いが生まれている相場と言えますよね。
つまり、


ということになります。
これでエントリーを決めることはありませんが、
「歴史は繰り返す」ので、
これも上昇する根拠と言えるでしょう。
以上により、月足と同じく、
一旦上昇する可能性が高いと
判断することができます。
主な週足根拠はこれだけですが、
もう1つ伝えたいことがあります。
それが


です。
実は、月足では見えていなかった事実が、
週足で見えることがあります。
それが、先ほどと同じ黄色ラインです。
改めて月足で見てみましょう。


月足では、この押し安値を基準としたラインが
黄色ラインでしたよね。
これを週足で見ると、実は


このように、押し安値というだけではなく、
レジサポラインでもありました。
※青矢印は綺麗とは言えないけど、一応反発している場所。
このように、月足では見れていなかった
安値や高値が下位足では発生しますし、
その結果、
ラインの根拠が強くなることもあるので
やはりMTF分析は重要です。
以上、週足の根拠でした。
週足根拠まとめ




月足で主にトレンドや
ラインは分析できているので、
週足ではあまり話す内容はなかったですね笑
ただ、月足根拠との整合性が合っていることが
わかっただけでも、
自分の考えるトレンド方向が固まったので
良しとします。
ここからは、さらに下位足へ落とし、
エントリーするための根拠を探っていきます。
正直トレンドはほぼ掴めているのですが、
下位足を見て損はないですし、
損切幅を狭めるためにも分析していきます。
日足の環境認識
私的にですけど、
日足からやっと本格的にエントリーを意識して
環境認識できる段階になります。
主に月足、週足の環境認識に沿って
トレードするので、
基本的には買いを考えますが、
一方的な目線にならないために
売り根拠も考えていきます。
そんな日足ですが


月足、週足で見たとおり、
売りの需要が減った結果、
下向きウェッジのようなパターンを
描いています。
ウェッジとは、


こちらの右側のような
チャートパターンになります。
売りの値動きが弱くなるついでに
ラインでパターンを形成することにより、
パターンを抜けたとき
大きな上昇を見せてきます。
ただ、今回のウェッジでは


だましとなり、
ウェッジ中に一度戻ってきてしまっています。
なぜ、このような動きになってしまったか
というと、綺麗なウェッジというのは


このように、上下で3回以上反発をしたものを
本来は「ウェッジ」と呼びます。
しかし、今回は上下3回の反発をする前に
抜けてしまったため、


ウェッジとしての効力が発揮されず、
いったん戻ってきてしまったというわけです。
ここから、考えられるルートは2つあります。
①黄色ラインまで戻ってくるルート(青)
②もう一度ピンクラインを抜けた後に再度反発するルート(オレンジ)


この2つですね。
月足、週足からも上昇する可能性が高いので、
このようにシナリオを作ることができます。
私の予想としては、
おそらくメインは青色の動きになると
考えています。
ウェッジ内に戻ってきた時が
大陰線で確定しているので、
インパクトの強さから、
上昇まで少し時間がかかると
考えられるからですね。
ここで冷静に相場を見るために、
売りの想定もしておきましょう。
ただ、売りの場合は
もう少し上がってこないと厳しいと思います。


なぜなら、
売りの需要が現在は少ない状態ですので、
売り需要が増える価格帯に来ないと
大衆が売りたくならないからですね。
特に、現在の相場は
黄色ライン到達まで大きな買い調整をせずに
下落してきたため、
利確買いしたい人が多い状態になります。
結果、売りも怖くなるのです。


ですので、
下図のようにしっかり調整した場合は
そのまま下落も考えられますが、
月足の交差したラインも考えると
現状は難しいといえるでしょう。


つまり、ここから下落を取る場合は


画像のように、
青レジサポラインに戻ってくるまで
待ちましょう。
ここまでくれば
下落狙いでエントリーするのも
可能だと思います。
※その時の相場にもよりますが
なので、日足で売り買い想定をした感じ、
買いの選択は〇 売りの選択は×
ということになりそうですね。
売り買い想定とは、
現状の売り場所と現状の買い場所を
考えるというよりも、
- 買いたい人たちはどこを狙うだろう?
- 売りたい人はどこまで粘るだろう?
- どこが売りどころとなるだろう?
という、両側の考えを洗い出すことを言います。
これは、冷静になるだけではなく、
利確場所の候補にもなるので
やって損はないと思いますよ。
日足根拠まとめ






以上が、日足の環境認識になります。
ここまでくると、
””どこらへんでトレードしようか””を
考えるフェーズとなりますので、
シナリオをお話しさせていただきました。
ここからさらに煮詰めていきます。
最後に4時間足ですね。
4時間足の環境認識
4時間足の相場はこんな感じになっていました。


日足でもお伝えしたように、
ウェッジを抜けた後、
再度ライン内へと戻ってきているわけですが、
青ライン付近の相場をよく見てください。
なんか見覚えありませんか?
特に、ここです。


これは最初に話した、
月足の「売りの需要が少なくなるパターン」と
似ていますよね。
▼月足


まったく同じ形とは言えませんが、
急落から小さい足に変化していっていることが
わかります。
つまり、「歴史は繰り返す」ので、
4時間足である
「売りの需要が減っているパターン」
も、上昇へと変化する可能性が高くなります。
※そもそもすでに上がり始めていますが。
ただし、この場面では


このシナリオも十分に考えられます。
日足の青シナリオ想定ですね。


そもそも、中期的に
売りの需要が減っているといっても、
そのまま上昇するとは限りません。
月足レベルでいえば、


このサイクルで相場が推移していたので、
規則性から上昇する可能性がありますが、
4時間足レベルの一部だけであれば、
必ずそうとも言えない現状です。
なので、一旦は上昇するけど、
ピンクトレンドラインの
ローソク足パターン次第で一旦下落か、
そのまま上昇かが決まります。


つまり、4時間足の結論としては
ここからピンクラインに再度到達するまで
「待ち」という感じですね。
※ここで買うにしても、得れる値幅が狭い。
以上で4時間足の環境認識を終わります。
最後は短かったですね笑
ここで一旦すべての環境認識を
まとめていきますね。
月足環境認識


- ドル円のサイクル的に上昇しやすい相場環境である。
- ローソク足パターンでは「売りの需要が減っているパターン」となって出現している。
- トレンドラインと水平線が交差しており、その価格に現在到達している。
- ただ、160円近辺のラインが固いので、そのまま上昇し続けるかは疑問である。
月足の結論【買い目線】
週足の環境認識


- 月足と同じく、水平線付近で下落が弱くなっている。
- 同じ価格帯で似たようなチャートを形成している。(買われている。)
週足の結論【買い目線】
日足の環境認識


- 弱くなった下落はウェッジのような形を形成している。
- そのおかげで、2パターンのシナリオを作ることができる。
日足の結論【買い目線+シナリオも予想できる状態】
4時間足根拠


- 実は月足と同じように「売りの需要が減っているパターン」が形成されている。
- ただ、月足と違ってそのまま上昇するかはわからないので、再度ピンクライン上限の値動きを見る必要がある。
- 買っても良いが、得れる値幅が短く、リスクリワードも悪くなるので静観の方がよい。
4時間足の結論【ピンクラインに到達するまで静観】
以上が、ローソク足トレーダーの環境認識です。
上か下かだけではなく、どこまで伸びそうかまで
トレンドを細分化させていき、
エントリーまでの根拠を固めていきます。
今回の結論としては


といった感じです。
ここからやっと手法の仕事ですね。
自分がよく使う手法に当てはめて、
損切りと利確を照らし合わせて
エントリーしていきます。
手法については
この記事の最後に載せていますので、
良ければ読んでみてください。
では最後に、その後の相場を見て、
どれくらい環境認識が合っていたのかを
見ていきましょう。
その後の相場




結論からお伝えすると、
そのまま上昇していきました。
※点線以降が後の相場です。
オレンジシナリオが近かったですね。


私の予想では、
もう少し戻しながら上昇していくと
思っていましたが、
以外とスムーズに上昇し続けています。
やっぱミクロに近づくほど
相場を当てるのは難しい気がします。
ちなみに、
ピンクライン上限付近では
どのようなローソク足になっていたかというと


このようになっていました。
ここで見てほしいのが、
水色枠のピンバーです。
ライン際でピンバーが発生することを


と、私は呼んでいます。
このピンバー張り付きが発生すると、
そのままラインを突破しやすくなります。
これの理由も、
主に売り買いの需要にあります。
本来、ラインには大衆の
・買いたい場面
・売りたい場面
に、なることが多いので、強く反発します。


しかし、上髭ピンバーが発生することにより、
そこで買いだけではなく、
売りの需要も大きいことがわかりますよね。


結果、そのラインに大きな抵抗力が無いので、
抜ける可能性が高いということになります。
つまり、


ここまで見ることが出来れば、
「ライン抜けする」と
予想することができます。
ちなみに、
1時間足の方がもっとわかりやすいです。


とんでもない数の下髭が
発生していますからね。
以上がrumaの環境認識と結果でした。
この記事では後付け解説ですが、
Xのポストではリアルタイムに近い形で
同じようなことを言っているので、
完全な後付けではないことがわかります。
※Xだと4枚しか画像をつけれれないので、
だいぶ端折ってはいますけどね。



というかそもそも、
ここまで分析できたら後付けでもすごいですよ。
私的に、ここまで環境認識できる人は
Xでも少ないと思います。
しかも、私が普段からXで公開しているポストで
ほぼ話している内容です。
特に、難しい言語は
話していないつもりですから。
ローソク足とラインだけです。
いつも言っていますが、
ローソク足とラインだけでも
見るべき情報量は多いです。
この基礎をしっかり学ぶ前に
他へ浮気するからこそ
思考が複雑に変化してしまい、
勝てるものも勝てないのです。
なので、皆さんもぜひローソク足と
ラインを学ぶことに力を入れてみてください。
最後に、今後のドル円について、
月足のみで環境認識していこうと思います。
今後のドル円について
私の考えでは、
まだドル円は上昇し続けると思います。
しかし、大きな下落もそんなに遠くない話だと
思っています。
こういうと、両面の話をしているから、
どちらに行っても予想が当たる
””せこい環境認識””
に見えますが、ちゃんと理由はあります。
現在の月足がこのような形です。


現状、注目すべき点は2つあります。
①押し安値到達
2021年からの上昇を見てみると、


押し安値の場所が
このように推移していることがわかります。
1か所目、2か所目の青ラインでは
下落が”押し安値”まで到達していませんでした。
それだけ、
上昇の強さがうかがえますよね。
しかし、ここにきて
黄色枠で押し安値に到達していることが
わかります。
つまり、


わけですね。
つまり、着々と
ドル円の上昇自体は弱体化していることが
わかります。
②米大統領選挙翌年の規則性
こちらのポストにも書いてありますが、
米大統領選挙が終わると
2か月間トレンドが推移し、
翌年からトレンドが転換する現象が
多くみられています。
つまり、来年(2025年)から
下落のトレンドに変化する可能性があります。
▼実際の2016年ドナルド・トランプ当選後の相場


他の大統領選挙以降も似た傾向があります。
以上の2点を考えると、
トレンド転換してもおかしくはない相場と
言えるのです。
ただ、依然として
今回月足分析した通り
①上昇がずっと強い
②今までのサイクル的には上昇トレンド
③160円ラインを突破したら次は178円
で、あることも考えると
まだトレンドは継続してもおかしくありません。
なんか、どっちつかずですみません。
これだけ、
ふわふわした環境認識になってしまうのは、
現在が


水色ラインとピンクラインに挟まれた
中途半端な値位置だからですね。
どちらかラインに触れたら
より詳しく環境認識できるのですが、
特に現在は情報がありません。
だからこそ、今回は主に
9月末の環境認識をしたわけです。
結論としては、
まだ上昇し続けるけど、
ドル円自体は弱体化している。
になりますね。
ちなみに、
水色ラインまでは順張り一択です。
今のところ、
売りを選択する根拠はありません。
以上で解説を終わります。
参考になれば幸いです。
終わり
今回は環境認識のやり方を
詳しく解説していきました。
私の脳内で考えていることが
よくわかったのではないでしょうか?笑
昔から、
「サロンかなんかの有料で良いので
毎日環境認識してください!」
と言われるのですが、
言語化するのに1万字以上かかってしまうので、
正直続けられる気がしません笑
※ここまで13000文字程度。
やるとしても動画や生放送になると思いますが、
そこまでのやる気はないので、
またいつかになりそうです。
ただ、不定期ではやっても良いなと
思っているので、
参考になったと思いましたら、
下にある💛マークを押していただけると
嬉しいです。
以上で今回の記事を終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
皆様が相場で生き残れることを
切に願っております。
参考になったら
他の無料記事も読んでみてください。


▼もう半分の重要な要素「手法」についてはこちら。
コメント
コメント一覧 (9件)
ここまで詳細な環境認識の文章は初めて見ました。
無料なのが信じられません。
有料でもいい、週一でもいい、月一でもいいのでnoteなどで発信していただければ、
間違いなく入会しますよ。
今年7月からXのポストをまとめてさせてもらっていて、ファイル2冊目に入りました。
読み返すのが大変になってきましたが、ここからが本番と思って続けていきたいと思っています。
いつもいつもありがとうございます。
環境認識ができている、つもりだったと改めて痛感する内容でした。
Xやnoteをいつも拝見しておりますが、分かりやすいとても理解しやすい内容で毎回助かります。
rumaさんと同じ目線で相場を見れるよう日々精進します。
ありがとうございます。
こんなにわかりやすく、まるで相場の整体師の如く環境をみてわかりやすく取れるなんて素直にすげぇなと完膚なきまでに感服いたしました。まるで20年以来の肩こりが取れた感じでごぜーます。いつもX楽しみにしています。
いやー、目からウロコだわ。
本当にスゴイ内容です!
書いてあることすべてが納得、何回もうなずいて読みました。
多分、ここまで環境認識を実際の例を挙げて、詳しく解説されているのは
本にもネットにもないと思います。
すでに購入させていただいたライン理論、トレンド理論、ローソク足パーフェクトガイドも含めてすべて何度も読んで、実践で活用できるように努力していきます。
ありがとうございました!
なんか本当嬉しいです!
読めば理解できるとこまで来てるのに自分1人ではぶれてしまいます。
それでも何度も同じ事を理解する。
それだけでも成長出来ると信じられるくらい楽しく読めました。
時間過剰にならず環境認識をやります!
この文章何回も読みます!
師匠!😊
いつもながら本当に解像度の高い解説で、乾いたスポンジに水が染み込む様に、悩むこと無くスーっと腑に落ちてきます。
購入させていただいたいくつかの記事を含めて、7回以上繰り返し復讐し、自分の物にできる様、検証ソフトで繰り返し実践しアウトプットにも努めて参ります。
自分のエントリーの根拠が薄弱で勝てんわけだと考えさせられました。
またまた〜と思って読み始めました。(閑散相場で暇だったので)
いつのまにか引き込まれって、一気に読了しました。
素晴らしい😀
ありがとうございました。
私は日足以上の大きな足の見方、活用法が良く分かりませんでした。毎日の日足の確定足の予測などどうやったら出来るのだろうと思ってました。しかしこの教本を読むことによってチャートの見方が大きく変化しました。そして、少しずつではありますが、大きな時間足の売り買いの需要の変化をローソク足から読み取り、ラインと合わせて環境認識できるようになってきました。
この教本で、月足数本から売り買いの需要、大衆心理を読み取り、その相場の方向を示す数々の根拠を引き出す様は圧巻でした。
大きな足から順に環境認識して行き、各時間足での根拠を元に方向性を見定め、総合的に見て自分のベースとなる足が現状どっちに行き易いかを判断してシナリオ立ててトレードする。本当デイトレードの教科書と言っていい内容でした。