トレーダーA「デモトレは練習にならない!!」
トレーダーB「デモトレで勝てないと、リアルでも勝てない!だからデモトレは大事!」
トレーダーC「デモトレするくらいなら検証しろ!」
今回は、遥か昔からずっと賛否が分かれている
「デモトレード」について詳しく話していきます。
いきなり本題ですが、
まず初めに私の考えとして
デモトレードは
「トレードの練習」にはなりません。
しかし

✅この違いは何なのか?
✅なぜトレードの練習にはならないのか
これを今回は詳しく話していきます。
興味が無い方は
今回の記事を飛ばしても構いません。
かなり番外編的な内容ですので。
しかし
✅トレードに行き詰った時、
何をすればよいのか?
を、明確に決めていない人は、
ぜひ読んでみてください。
デモトレードについて
そもそもデモトレードとは
何なのでしょうか?
デモトレードとは:仮想資金を使ってリアルトレードと同様の取引を行えるサービス
つまり、リアルマネーではなく、
仮想のお金で

と、なります。
では、このデモトレードが
「トレードの練習」となり得ない理由を
説明していきますね。
理由は主に3つあります。
①心理的プレッシャー(プロスペクト理論)が発生しない。
トレードで一番難しい問題が
「心理的問題」です。
私たちトレーダーは、
プレッシャーがかかると、
普段よりも判断ミスが30%ほど増える
と、言われています。
リアルトレードであれば、
✅「利益を逃したくない」と飛び乗る
✅「損失を確定したくない心理」から塩漬けしてしまう
✅連続で負けた時に感情的になってLOTを増やす
など、感情から発生する判断ミスが
頻発します。
また
✅この辺でエントリーしとけば上がるでしょ。
✅損切りしなくても上がるはず。
✅適当に売りマシとこ。
と、感情から
ポジションを取るようになってしまいます。
だからこそ、トレードは難しいのです。
そして、トレードの難しさの50%は
この心理的要因があるからだと
私は思っています。
実際にデモトレードで勝てる人は、
意外と多いのではないでしょうか?
リアルトレードで勝てない理由が、
心理的要因であり「プレッシャー」です。
皆さんは、人前でプレゼンや発表をしたことがありますか?

私はあれが大嫌いだったのですが、
大嫌いな理由として
プレゼンのように緊張した状態だと、
思ったよりも頭が真っ白になり、
何言っているのか
自分でもわからなくなるからです。
つまり、パフォーマンスが落ちてしまいます。
他にも、
廃墟などの心霊スポットを行った帰りに、
怪奇現象が起こる話を
聞いたことがあると思います。

その怪奇現象は例えば、
軽い事故にあったり、
足をつかまれた感覚があったり。
あれも
心霊スポットでの恐怖体験(プレッシャー)が
体を硬直させ、
普段よりも動かしにくくなることから、
そのような経験に繋がってしまうのです。
つまり、
プレッシャーは思考や身体を硬直させ、
ミスを誘発する非常に厄介な要素と言えるのです。
トレードで言えば、
お金を賭けるプレッシャーが判断能力を鈍らせ、
プレッシャーから逃げようと
感情から行動してしまうのです。
そして、

ゆえに、リアルトレードを経験していない人は
デモトレードで
「トレードって意外と簡単じゃん!」
と思ってしまうのです。
だからこそ、
FX業者はデモ口座を作成できるように
しているんでしょうね。
②リスクを取る行動に出てしまう。
これは私もありましたが、
「デモ口座だから」と
✅損切り幅を大きくしたり
✅LOTを上げたり
✅プラスにしたくて、一か八かのチャレンジをしたり
と、失っても良い仮想のお金だからこそ
雑になってしまいます。
だからこそ、一発逆転して
最終的にプラスで終わる事も多く、
「意外とプラスにするのは簡単だな」
となる人も少なくありません。

③意識的な取り組みがほとんどの人はできない。
デモトレードがトレードの練習にならない
最大の理由は

です。
「じゃあ、ちゃんとリアル口座であるかのように取引すればええやん!」
と言いたいところですが、
意外とできないのが人間です。
例えば、
✅買いエントリー
⇒損切り場所を設定(SL)
⇒利確場所も設定(TP)
このように設定して、
本番想定でトレードしたとしましょう。
これであれば本番と同じですし、
ルールを意識できています。
その結果、TPにかかり、
利益になりました。
これは、やっていること自体は
リアルトレードと同じですよね。
しかし、ここしか見ていない人が多いからこそ、
本番では失敗してしまいます。
なぜなら、リアル相場では
「利確した後にめっちゃ大きく伸びる」
という、悪魔のような現象も少なくありません。
デモトレードでは
利確した時点で思考の切り替えができるので、
その後に伸びようが関係ありませんが
リアルトレードは、
その後の相場が
めちゃめちゃ気になってしまいます。
✅もう少し粘っていれば
✅もっと保有しておけば
✅自分の利確位置は間違っていたんだ
このような感情が発生すると思います。
その結果、リアルトレードでは
次のトレードの利確を遅らせ、
ズルズルと利益が減り、結果損切りに終わる。
このような現象も起こってしまいます。
つまり、
「もっと欲しい!もっと利益が欲しい!」
という欲望がが湧かない為、
真剣にデモトレードをすることが難しいのです。

面白いですよね!
皆さん勘違いしていますが、
「エントリー、損切り、利確」を
する事がトレードでは無く、
それまでの過程から、決済後、普段の習慣、
すべてがトレードなのです。
その””すべて””をデモトレードで
練習できると言えるでしょうか?


まとめです。
【デモトレードがトレードの練習にならない理由】
①心理的プレッシャーが発生しない。
⇒ポジションの取り方が雑になる。
②リスクを取る行動に出てしまう。
⇒資金管理を徹底できない。
じゃあ、ポジションの取り方も、資金管理も、リアルと同じく徹底すれば良いのでは?
③しかし、意識的な取り組みをするのも難しい。
⇒リアルトレードではポジションを取る事以外も重要。これをすべて意識するのは難しい。
しかし、
それを踏まえて皆さんに伝えておきたい言葉が
あります。
デモトレードで勝てる人が
リアルトレードでも勝てるとは限りませんが


これだけは絶対です。
つまり、テクニカル分析や手法を構築しても
デモトレードで勝てない場合は、
リアル口座でも勝てないので
デモトレードは
「テクニカルの練習」にはなる
ということになります。
そうなんです。
デモ口座は
トレードの練習にはなりにくいと言えますが、
テクニカル分析を学ぶ場としては
非常に優秀です。
例えば、
✅自分の手法が実際の相場でどれだけ通用するのか
✅通貨や時間帯の癖はどうなのか
✅分割決済やピラミッティングはどうなのか
仮想でも、
ポジションを取る事からしか得られない情報は
沢山あります。
特にマルチタイムフレーム分析をしている人は、
より実感するでしょう。
デモトレで沢山研究し、
リアルトレードでも使える知識を
沢山修得してください。
これは絶対に無駄にはなりません。
私も新しい手法を作ったら、
デモで利益になる確信を持てるまで
リアルでは絶対に使いません。
それだけトレードの準備として重要視しています。
つまり、デモトレードは
①テクニカルの練習として使う。
②本番想定であると思いすぎない。
この意識が大切です。
「デモトレードで勝つ=リアルトレードで勝てる」
これに直結しがちであり、
そこでのギャップで退場する人が多いので、
今回この話をさせていただきました。
最後に
「じゃあ””トレード””の練習はどうしたらいいの?」
という疑問について話させていただきます。
トレードの練習方法
究極的には
トレードの練習というものはありません。
何故なら、お金をかける事が
トレードの一部だからです。
ですので、
トレードの練習をしたい人は
リアル口座で低ロットの取引をしてください。
それがお金に対する慣れに繋がりますし、
感情も必ず入るのでトレードの練習になります。
(練習というよりも本番ですが笑)
ですので
①デモトレードでテクニカルの練習をする。
⇒手法を確立させる。環境認識を正確に行えるようにする。
②低ロットでの取引でトレードに慣れる。
⇒お金に対する慣れになり、心理的プレッシャーの緩和に繋がる。
以上になります。
「ぶっつけ本番感があって怖いな~」
と思う人も居ると思いますが、そもそも
✅勝っている人も
✅負けている人も
ほぼすべての人は
ぶっつけ本番でトレードに挑んでいるのです。
ただ、みんなそれに気づかないだけですね。笑
だからこそ、デモトレを信用しすぎた結果、
リアル特有の
感情という「見えない負け」で
ズルズルと退場に近づいていきます。
大切なのは、
デモトレードはどのような練習ができるのか
明確に知る事です。
この意識の違いで
私は退場一回分得したと思うので、
是非皆さんも役立ててくださいね。
ちなみに、リアルトレードは
できるだけ早めに始めたほうが良い理由を
▼こちらで語っているので、
最速でトレードを上手くなりたい人だけ
読んでください。


それでは皆様が相場で生き残ることを
切に願っています。
コメント
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操作方法を学ぶのが、デモトレですね。